自分だけで日本語を勉強しようという学習者は少なくないが、なかなか続けられなくて困っている人も多い。そういった相談を受けた場合は、まず「なぜ続けられないのか」を自分で考えてもらう。どうしたら続けられそうか、どんな方法だったらやっていけそうか、自分の今までの(外国語)学習経験や日本語の学習目的なども確認しながら、しっかりと考えていく。学習者の好みや慣れ、環境などを考えあわせて、選択肢を提供することもある。例えば、誰かに質問したり励ましたりしてほしいという学習者には、SNSも含めた学習者コミュニティを紹介する。教わるスタイルの方が合っているという学習者には、YouTubeで講義ビデオを探したり、地域の日本語教室の情報を一緒に見つける。いずれにせよ、学習者自身が今後の方針を決めるのが肝要である。いつ頃、どのような基準で振り返りや自己評価を行うかも一緒に決めておくと、学習全体を把握することにつながり、学習の自己管理に結び付きやすいだろう。